金木犀の生存戦略
花は、雄しべと雌しべを携えた植物の性器。
次世代の命を育む重要な器官です。
そのため、花の造形や、茎・枝にどういう形状で付いているかという「花序」は、受粉の成功率や繁殖率を左右するので、”植物の生存戦略”として非常に重要です。
最近、都内では金木犀の開花がピークを迎えてますよね。
秋らしい香りを街中に放っているこの木の花、数枚の葉の下にたくさんの花を付けるという面白い咲き方をしています。
どうしてこういった花の付き方をしているんでしょうか?

金木犀は昆虫に受粉を媒介してもらう虫媒花です。
虫媒花であれば、葉の下の「葉腋(ようえき)」の部分に花を付けるよりも、葉の上に花を付けた方が視覚的に目立って、昆虫たちにアピールできるはずです。
でも、金木犀が咲く日本の秋は、雨や台風が多い季節。花が落ちてしまうリスクが高い時期なんですね。
そのため、金木犀は視覚的アピールよりも、目立たなくても良いから葉で花を少しでも花を守ることを優先し、その代わりに強い香りで昆虫を呼び寄せる戦略を取っているんです。
大事なのは、植物のエネルギーをどこにどう配分するか。
大きい花に成長させれば、それだけエネルギーコストがかかります。
金木犀の場合は、大きな花に成長させるエネルギーを削減して小さい花にした代わりに、昆虫を呼び寄せるポイントを強い香りに全振りし、秋の気候に合わせたリスク回避のために葉で花を守って受粉効率を上げているんですね。
動けない植物は、動けないからこその生存戦略が巧みなんです。
私たち人間も有限のエネルギーをどう配分して、何をカットする代わりに何に集中するか、植物から学ぶところがあるかもしれません。
●オートクチュール・フラワーブランド「装花TOKYO」
「装花TOKYO」は、店舗を持たないアトリエスタイルのオートクチュール・フラワーブランドです。命ある生花のみを使い、特別なシーンのフラワースタイリングをオーダーメイドでご提供しています。
●オーダー内容
映像などの撮影時の花装飾、プロモーションイベントのフォトブース作りや御祝い花など、特別なシーンにおいて、草花が持つ命のインパクトと視覚的魅力を活かした空間づくりをしています。
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